2013年1月4日金曜日

レイクパウエル 10 砂漠の渓谷に侵入!別世界が広がった。


次の日も同じように起きるまで寝て午前中は湖水浴を楽しみ午後にカヌーを浮かべ湾内のクルーズを楽しんだ。夜は相変わらず数限りない星の下で最高の焚き火を堪能し、テントに入った。翌日は昼までゆっくりし、キャンプ道具をカヌーに再び積み込み車を止めてあるビーチに戻った。

パーティー会場になっていたビーチはウイークデイを迎えすっかり静かになっていた。僕らのシェビーミニバンは無事ビーチに残っていた。カヌーから運び出した荷物を車に積み込む。改めてカヌーの積み下ろしの便利さを実感する。

重いカヌーをミニバンに載せ終わると僕らは再びクラークおじさんとエミリーの家に向かった。僕らはそのままクラークとキャンプを楽しむ予定だった。

「おかえり。どうだった湖は?いっぱい泳いだかい。この辺りの人は泳ぐ季節じゃないから貸切だっただろう。」

若者の崖ジャンプの度胸試しを楽しんでいたが、子供が遊んでいる姿は全く見かけなかった。40度以上まで気温が上がる砂漠地帯ではすっかり秋の雰囲気に入り、泳ぐという気分にはならないらしい。

クラークの住むペイジ近郊には世界的に有名な観光地が数多く点在している。その中でも最も有名なのが「アンテロープキャニオン」である。砂岩でできた美しい渓谷で写真を見たことのある人も多いだろう。「アンテロープキャニオン」で画像検索すれば簡単にその絶景を見ることが出来る。


もう一つ有名な場所が「ザ・ウェーブ」だ。ペイジから西に30分ほど車を走らせた砂漠地帯にある。砂漠に現れる岩山の一部が数センチ単位の細かい地層が地殻変動で波のようにうねりを作りだしている。希少な景観を守るために1日20人に入場が制限されている。入場許可を取るにはインターネットでの抽選、もしくはペイジの隣町「カナブ」のインフォメーションセンターで早朝の抽選会に参加しなければならない。世界でたった20人だけが入場を許可される超有名スポットだ。インターネットでも「死ぬまでに一度は見てみたい風景ベスト10」などに選ばれている。

「クラーク、ウェーブはどの辺りにあるんですか。」

「ん?ウェーブ?聞いたことが無いな。エミリー、そんな地名聞いた事ある?」

「いや、聞いたことないね・・」

なんとペイジに10年以上住んでいたことがあるのに世界的に有名な「ザ・ウェーブ」を知らない。というよりも「ザ・ウェーブ」は日本でのみ「世界的に有名」だということが判明。こんなのは他にもたくさんありそうだ。





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